お、高森です
 男子班春合宿1日目、三味・高森班の1日を追います。
2月9日(月)
飛行機のアナウンスでは那覇の気温12度
24:30 那覇空港国際線前のベンチにて仮眠
 
2月10日(火) 晴れ、約132㎞
07:20 起床(就寝中に三味後輪がバースト、ガムテープで補強修理)
08:30 小禄郵便局にて荷物(テント、ストーブ)受取り
09:15 出走
10:00 三味右パニア固定部分の片方が破損、結束バンドで補強
10:55 道の駅かでな
11:50 道の駅喜名番所
12:05 世界遺産座喜味城跡
12:40 残波岬
13:00 残波岬いこいの広場で昼食
13:40 真栄田岬
15:15 道の駅許田
16:15 オリオンビール工場
16:40 名護パイナップルパーク
17:02 JAおきなわAコープモーレ店で食材購入
18:05 道の駅おおぎみ
18:30 道の駅ゆいゆい国頭
20:40 夕食、てびち入りカレー、北海道出身単身キャンプカーおじさんと遭遇、ガス缶頂く
22:00 ミーティング、道の駅の支配人らに刺身のお裾分け
23:00 就寝


 合宿前日、那覇空港に到着したのが真夜中だったため、事前にゆうパックで送ったテントなどの装備と合流できず、テントなしでの(僕はゆうパックに自分の寝袋も潜ませていたため寝袋なし!やばい!)エクストリーム野宿をする羽目になったツアー班男子メンバーの面々。あまりの寒さに寝付けず、徹夜で夜明けを迎える(僕ですね。自業自得といいます)のであった・・・てか寒っ!なんでこんな寒いんだよ!
 あー、体、重っ
 そりゃあ当然です。いかに南国沖縄といえど、2月の上旬ともなれば夜は冷え込みます。レインコートを着込み、輪行袋に下半身を突っ込むという涙ぐましい努力で寒さをしのごうとしたものの全く意味なし。空港の近くだったということもあり、ジェット機の轟音で一睡もしていないのですから。なんだか5月の淡路島1週に似ているぞ。あのときはたしかハンガーノックになったなあ・・・
 ついでに、そんな不審者感丸出しの恰好だったので、職質までかけられる始末。まあ、普通の人はこんなことしませんよね。
 
 状況を嘆いても仕方がありません。午前8時、移動を開始。最初の目的地は僕たちの生命線、命とチャリの次に大事なテントやストーブ、そしてなにより僕の寝袋が待つ小禄郵便局へ向かいます。荷物は無事に沖縄についており、それぞれで荷物を分担して持ちます。ここで地元の方にお願いして、恒例の集合写真をパチリ。
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 これで準備完了。時は9時半。いよいよ合宿スタートです。6人が3班に分かれ、それぞれの目的地に向かって走ります。
 まずは嘉手納飛行場と道の駅嘉手納に向かいました。10時半ごろから施設の敷地が見え始め、11時ごろに到着。周辺の地図を見るだけでもわかりますが、とにかく大きい基地です。沖縄が日本の国土に占める割合はそう大きくはないのですが、在日米軍施設の4分の1近く(防衛省発表)が沖縄に存在するという話もうなずけます。
 道の駅嘉手納の展望台には望遠レンズをつけたカメラや無線機を携えた人が何人か、滑走路の方を指さし、何やら話し込んでいます。彼らの視線の先に目を向けると、戦闘機が一機、旋回しているのが見えました。ほとんど音がしないので、彼らがいなければ気が付かなかったかもしれません。しばらくすると目の前の滑走路に着陸しました。テレビの報道や4、5時間くらい前の経験から身をすくめるような轟音をイメージしていたのですが、そんなことはなく、拍子抜けしました。行く時間や場所にもよるのでしょうが、ここでは想像よりもかなり静かだなという印象を受けました。江坂の交差点のほうがうるさいですね。クラクションとかで。
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 展望台から降りると小林・播磨さん班が笛の売り子と何やら話し込んでいました。この売り子さん、演奏がとてもうまい。買おうか、と思ったのも一瞬、自分が音楽はてんで駄目なことを思い出して取りやめました。音楽できるっていいな
 
 後で調べてみると、嘉手納飛行場はあのスペースシャトルの緊急着陸地点にも指定されていたのですね。また、東日本大震災の際に飛行隊の一部が、津波を受けた松島基地を復旧させ、その後の復興支援の拠点にするために出動したそうです。オペレーショントモダチと聞いて思い出しました。
 
 さて、次の目的地は座喜味城です。ここは以前、修学旅行で訪れたことがあり、僕にとっては2度目の訪問になります。
途中で長谷川・小西さん班と合流し、なりゆきで4人で走ります。城直前のやけに斜度がえぐい坂に驚きつつ、無事に到着。長谷川と一緒に、初日は足ができてないからきついよなーっと話していると、彼から驚愕の一言が。
 「いつものMTBじゃないから、余計に疲れる」
 彼は今回は飛行機輪行のサイズ制限のため、愛用のサスつきのクソ重いMTBではなく、それより軽いクロスバイクに乗っています。お前、なんかの間違いじゃないか・・・?慣れとは恐ろしいものです。
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 座喜味城は2000年に首里城跡などとともに世界遺産に登録されています。
 城壁の上からの景色は視線が高くなるため、遠くまで見渡せます。晴れ渡った青空に白を基調とした城壁がきれいに映えます。日も登ってきて、暖かくなり、腕まくりをすると風があたって快適です。うーん、朝の冷え込みは何だったんでしょう?空に目を向ければ、遠くのほうに飛行機が旋回しているのが見えて、和やかムードを盛り上げます。
 
 次に向かったのは残波岬です。
 本物のコバルトブルーの海を見たいなら、ぜひここへ来てください。30mの高さの断崖絶壁と、それに打ち付けられる波の飛沫、コバルトブルー色の海を目の前にすると言葉を失いました。波の飛沫の高さは人の背丈を超えるようなものもありました。快晴ということもあったためでしょう、真っ白な灯台が青い空と海に映え、絵葉書のようです。
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 ここで再び小林・播磨さん班と合流。合宿では珍しい海というロケーションにテンションが上がります。
 
 昼食をはさんで次に向かったのは真栄田岬です。波に浸食された岩の形が印象的です。いいダイビングポイントらしいですが、今はシーズンオフ。何枚か写真を撮ってから移動しました。
 さて、時刻はまわって15時。道の駅許田に到着しました。地元の名産品を販売する大きな売店もあり、規模が大きいです。サーターアンダギーなど、沖縄の名物を見ることができました。
 ルート上にほかに何かあるか?と地図上を探しておられた三味さんがオリオンビール本社を発見。おお、行きましょう!さっそく向かいます。
 16時に到着。背の高い蒸留塔が立派です。余談ですが、関大に近い吹田駅周辺にもアサヒビールの工場があります。
 ここで作られたビールがはるばる大阪までやってきているのでしょうか。感慨深いですね。
 時間も時間ですし、周囲の下校中の小中学生の注目を浴び始めたのでそそくさとお暇させていただきました。
 日没までまだ時間がある。他に何かないか!
 名護パイナップルパーク行きましょう!近いですし!
 というわけで名護パイナップルパーク行きが決定。がんがんペダルを回します。
 うおっ、上り坂が始まりやがったな。まあいい、進め進め!・・・・・・むっ?「名護パイナップルパークまであと1kmふはは、勝尾寺と比べりゃちょろいちょろい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何のこれしき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぜえぜえ・・・・・・・・・・・
ねえ、長くない?1km長くない?
 
 異様に長い1kmを登り終え、パイナップルパークへ突入。あーっしんどかった。ここで写真をパチリ。
 うーん、広々としていい感じd
 三味さん「ほな、行こか」
 僕「え・・・」
 はい、そうです。日没が迫り、あまり長居はできないのです。そしてこれは合宿です。ほとんどタッチアンドゴーで出発しました。中の観光はまたの機会に。それまで楽しみにしておきましょう。
 この後、食購を済ませ、宿泊地の道の駅ゆいゆい国頭へ着いたときにはすでに日が暮れていました。道の駅ではキャンピングカーで旅している旅人の方や道の駅の社長さん(!)とお話する機会もありました。社長さんは僕たちの一日の頑張りをねぎらってくださった上、寿司まで提供していただきました。ありがとうございます!寿司は当然僕たちの胃袋へと吸い込まれていきました。
 ああ、沖縄の人、あたたかい。
 この後も何度も沖縄の人の人柄の良さに助けられたり、励まされました。