おっ。小西です。
今回はこの夏合宿の10日間で最もキツかった1日のことを書いていきます。
合宿7日目といえば、昨日一昨日の強度が低めとはいえ班員の疲れがたまってくる頃。
しかし、そんなことなどお構いなしに標高1740m(三国峠)、2365m(大弛峠)の行程が僕たちを襲いました。
事前に見たルートラボ通り、この日は漕ぎ始めてすぐ登りが始まりました。
しばらく登り、午前中のメインである約17kmのダートの登りにさしかかるとフリーランが始まりました。
ちなみにダートというのはでこぼこ具合に差はあるのですが舗装されていない砂利道のようなもので、
今回通ったダートはちょうど灰色の石が敷き詰められている駐車場くらいのでこぼこ道でした。
「ダートは空気圧をいつもより低くすんねん」
「そしたら路面が悪くてもタイヤの空転が少ななんねん」
「おれはmaxの気圧から2気圧ほど抜いて行こうと思てんねん」
ダートに若干の不安があった僕にそう教えてくれたのは2回生の中で1番自転車に精通している谷所くんでした。
確かに悪路走行時に空気圧を少し下げるというのは理にかなっています。
しかし僕は「そんな変わるのかな」という思いと、パンクするのが嫌だったため空気圧はmaxのまま行きました。
するとどうでしょう。
ダートに入ると先頭に躍り出た谷所はなんと先頭をそのままキープしゴールしたのです。
僕はなんとか2番手で登り切ったのですが
彼は頂上について一息ついている僕を見るとゆっくりと歩み寄り
驚きの言葉を発したのです
「12分は待った」
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そこからは班員8名が1列になって下り、次の峠である大弛峠の入り口を目指します。
昼食を挟み、舗装路8km、ダート10km登った先の頂上までフリーランが始まりました。
「舗装路は空気圧maxの方が当然速いねんな」
「けどダートは少し下げた方が路面つかんでくれるねんな」
「あーどっち優先するか迷い所やわ~」
昼食時、白飯を口一杯に頬張りながらこう話してくれたのは先ほどの三国峠で見事1位を獲得した谷所くんでした。
そしてフリーランが始まり、ダートまでは皆快調に登っていました。
ここからは8kmのダートです。午前中の半分だな、と高を括っていたのですがその路面を見て愕然としました。
バスケットボール大のものから大小様々な大きさの石で造られた自然のアスレチックコースともいうべきものがそこにはあったのです。
これは「乗り物が通る道ではない」そう感じさせるのに十分過ぎる悪路でした。
これを8kmも登ることなんてできるのか…
おそらく誰もがそう思った瞬間、颯爽と飛び出した1台の自転車がありました。
3回生の三味さんです。
それに感化され続々とアスレチックコースに飛び込む班員たち。
ハンドルを持つ手、ペダルを踏む脚、バランスを保つための体幹部分、常に力を入れておかないと転倒してしまいそうでした。
かなり厳しいダートということもあり、全員が登りきるころには既に日が落ちかけていました。
標高も高く、日暮れも近いため9月上旬とは思えない寒さに約1名を除き、ゴアテックスで全身を包みました。
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少しナイトランをしましたが、この日もまた無事宿泊地に着くことができました。
以上、ごっつあん。