おっ。
尾崎です。
ついに合宿の大詰め、5日目。
1泊したゲストハウス結家(むすびや)のスタッフさんたちに見送られ、
「よっしゃ、最終日頑張るで!」と気合いをいれて出発したのですが・・・
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本題に入る前にこの日のルートのご紹介。
距離:約98km 獲得標高:約634m

この日はあいにくの爆裂向かい風。
隊列の先頭を走るのにはめちゃくちゃきつい環境。
「先頭走れる人ー?」
シーン・・・
本来責任者は最後尾を走って後ろから全体を見ておくべきなのですが、このときばかりは仕方ないと思い、私が先頭を走ることに。
美ら海水族館に寄りたいと思う余裕もなく走り、国道58号線に入ってあとは道なりに南下するだけ。
名護市数久田のバス停付近で車道の左端に停車していた車が右のウインカーを出して発射するのが目に入り、減速のハンドサインを出して減速。
そのとき後方から「わー!」という大きな声が。
振り向くと隊列の最後尾を走行していた津吉(3)が落車してけがをしている模様。
どうやら前を走っていた垣見(1)と接触したようです。
パッと見で手を怪我していることがわかったので応急処置を施しました。
そしてよく見るとズボンにも血が。
「膝も怪我してる?」
傷口を応急処置しようと思い、ズボンをまくると…
ズボンの下に穿いていたアンダーウエアが破れて膝の肉がえぐれ(以下略)
津吉「膝の感覚ない」
この瞬間救急車を呼びました。
場所が良かったため、救急車は5分ほどで到着し、そのまま津吉と私は病院へ(1回生2人は事故現場付近で待機)。
搬送されたのは沖縄県立北部病院。沖縄の中でも大規模で評判のいい病院らしい。
と、それはさておき、津吉は膝を挫滅する傷を負い、結局20針縫うことになりました。
その後タクシーで事故現場まで戻り、津吉は自転車と荷物をタクシーに積んで、あとの3人はそのまま自走で那覇へ向かいました。
数久田から合宿ゴール地の那覇空港までは70km弱。数久田を出発したのが15時半頃。その先の道の駅許田(きょだ)に行くことを楽しみにしていましたが、泣く泣くスルー。あそこの宝くじはよく当たるとどこかで耳にしたことがあります…。
この日のこの後の行程は本当に地獄のようでした。58号線は自転車で走るような道ではない!!!
夕方になるにつれて交通量が激増し、交差点には左折専用レーン(しかも信号が赤でも左折可の標識有)がかならずと言っていいほど設置され、そのうえ沖縄の車の特性(マナーが…)に脅かされるという悪夢のような走行でした。
しかし、垣見と笠原の1回生コンビ、頑張りました。事故のあとは向かい風のなか2人で交代しながら先頭を走り、判断の難しい場面でも的確にハンドサインを出せていました(火事場のなんとやら?)。ただ、2人とも頑張りすぎて交代の指示を出すまでずっと前をひいていましたが笑 根性ですね(^^;)
そしてへろへろになりながらも20時前になんとか那覇空港に到着。
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(津吉を右上に貼り付けるという「集合写真の欠席者」方式)
全員無事故でゴールできなかったのが悔やまれますが、1回生2人にとっては今後の走行を考える大きなきっかけになったのではないでしょうか。
自転車に乗っている限り、事故を確実に避けるということは難しいと思いますが、少なくとも今回のような隊列の前を走る人との接触事故は対策を取っていれば未然に防ぐことは可能だと思います。
合宿終了後、4人で振り返りを行いました。
そこで出し合った改善点を掲載しておきます。
・なるべく前方遠くに視線を向け、自分で前方の状況を確認する(前を走る自転車の車輪ばかり見ない)
・とっさのときはハンドサインではなく大声で合図を出す
・車間距離を空けて走行する(少なくともホイール1個分ほど)
・荷物を積んでいるときは後ろに見えるように高めの位置でハンドサインを出す
無事故で合宿を終えることはツアー班員としての最低限だと思うので、今回の反省を活かして次回以降の合宿は行程は厳しく、しかし走行は安全に行います。
5日間全体を通しては、女子全員の読図力・走力が向上し、ツアー班員としての自覚が強まった、意義のある合宿だったと言えます。
合宿の締めくくりにしては硬い記事になってしまいましたが、以上で女子春合宿in沖縄の報告を終わります。ごっつぁん。