おっ。三です。男子班合宿3日目の記事を書きます。
9月4日(木) 晴れときどき霧 走行距離:100.6㎞ 上り:2051m下り:2895m
合宿の朝は早いです。疲れた体に鞭打って這うようにしてテントから出ます。6時を過ぎるころには全員がテントから出て朝食の準備、テントの撤収をします。日を追うごとに出発前の準備の手際はよくなります。しかし、慣れるまではいくらか時間がかかり、出発予定時刻を過ぎても荷物のパッキングが終わらない部員もいます。そんな部員に課せられるのがコメ係です。たいてい1年生が任命されるわけですが・・・・・。今年も1年生はコメを積んで大はしゃぎしていました。出発時刻を遅らした罪のみならず先輩たちは何かしらの理由をつけて後輩にコメを待たせようともくろみます。逆上しない1年生は大したもんです。コメ係は後輩。言いがかりは先輩。それでも8人で何日間も食住をともにして過ごせるのですから不思議なものです。
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昨日の晩の残りのシチューを温めて腹を満たしキャンプ場を後にします。
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志賀高原に向かう途中で長谷川(以下、長)の自転車の調子が悪くなります。というか彼の自転車は合宿中ずっとどこかしら調子が悪かったです。根本的には彼自身の走り方に問題があったのかもしれません。長という男は下りに命を懸けています。文字通り本当に命を懸けています。確かに速いんですがまだコース取りが甘いので落車します。しかも下りだしたら止まりません。自制できないので上級生がよく注意してみておかねばなりません。ただ下りに賭けるかける思いは尋常ではないので、下りを甘く見る先輩がいれば容赦しません。
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そんなこんなで渋峠を登り始めます。この日は小林が踏ん張りました。小さく映っています。
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峠近くで長。この後の下りのことを考えて笑いが止まらないようです。
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渋峠は長野県と群馬県の県境です。峠を越えて群馬県に入ります。ちょうど県境のあたりで高森が反復横跳びをしていたのは見ていないふりをしてあげました。すべってたよ高森。
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そして国道最高地点に。僕が1年生の夏合宿でも訪れた場所です。自分の歴史を塗り替えたようななんともいえない気持ちになりました。
2014年                                       
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2012年
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渋峠の下りは霧で視界が悪いためゆっくりと下っていきました。下りきってみると先頭にいたはずの長がいません。後でわかったことですが、長は下ってから別の道に入ってしまいそこで待っていたようです。長の次に下った部員4人は下りに命を懸ける長のことですから、さらに先に下って行ったと思い先に進みました。しかし、進めど進めど長は見えません。仕方なく道の駅で連絡を入れて待ち伏せしました。かなり時間がたち、後ろの組と長が道の駅まで来ました。そこで真相を知ったわけですが、それ以上に驚いたのが長の落車です。自転車が壊れていました。走れないこともないですが常にブレーキがかかった状態です。これからの合宿全行程をこなすことを考えて自転車店に持っていくことにしました。が、持ち込んだ自転車店では修理は無理だと言われました。
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その日の夜、他の部員が夕食の麻婆豆腐を作るかたわらで、長はなんとか自分の手で直そうと必死に自転車と格闘していました。僕としては下りで勝手にブレーキがかかるのならそのままでもいいと、長の身を案じておりました。しかし、彼の下りへの執念がこれまでやったこともないディスクブレーキの修理をある程度形にしているのをみて少し身震いしました。
以上、4日目からもお楽しみに!